Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゅんせつせん
日本プロレタリア文学集・8 葉山嘉樹集
葉山 嘉樹
Lisez 日本プロレタリア文学集・8 葉山嘉樹集 (しゅんせつせん) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 34 935 caractères · 73 écrans
「兄さん。おい、兄さん。冗談じゃないぜ息が詰っちまうぜ」
彼は、暫くして少年を揺り起した。少年は鈍く眼を開いた。そして両手をウーンと張り上げた。隣の人の耳を小突きながら、隣の人は小突かれると、反対の通路の方へガックリと首を傾けた。
「どうしたんだい。兄さん、首っ吊りするって訳じゃねえだろうな」
「うん」
少年は再び眼を瞑ろうとした。
「おい、兄さん。そりゃお前のバスケットかい?」
彼は少年の踏んでいるバスケットを顎でしゃくって見せた。
「じゃ、お前のかい?」
少年は眼を瞑ったまま、聞きかえした。
彼は度胆を抜かれた。てれかくしに袂から敷島を出して火をつけた。
(何てえ奴だ! 途方もねえ野郎だ。え、「じゃ、お前のかい?」ってやがる。それじゃ一体あのバスケットは、誰のものなんだい? 尤もそう云やあ、此小僧っ子の云う事がほんとには、ほんとなんだがな。それゃ、俺のものでもねえし、又此小僧っ子のでもねえんだ。だが、そいつを此小僧奴知ってやがるんだろうか。知ってなきゃそんな無茶苦茶な事が云える筈がなかろうじゃないか。え、都合によると、こりゃ危いかも知れねえぞ)
だが、彼はそこでへまを踏むわけには行かなかった。