Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にっき
日記
宮本 百合子
Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 65 193 caractères · 131 écrans
仕事が充分の基礎と、道とによって支えられて居ても、それを愉しむことが出来ず、目を遠く大きなスケールで動かさない。学術的直覚などと云うものがまるで無くなるのではないか。
掌
小雨薄光る昼
私は深き椅子にもたれて
我が掌を眺める。
心は ほのかな憂鬱に燻され
外景も打湿って見ゆれば
日頃 顧みぬわが左手の掌を
まじまじと 瞳にささげ眺める。
分厚く、薄桃色に
肥脂をこめた不思議な生物の掌
むっくりとした指のつけね
ほそやかな指先
小高い周囲の膨らがりは
夢を胎む淡紅色の丘のように
うち白み 凹んだ なかほど
ひそやかに廻る血行にときめき
あでやかな紫糸の静脈は
悦び悲しみに 微妙なその色調を更える。
それにしても
かの淡紅の丘をよぎり
このほの白き野をこえて
縦横に貫き
八方に入り乱れる
表徴の肉線は 何の謂だろう。
打ちながめ、私の心は震える。
自らの知らぬ運命と宿業のかずかずが
此線に潜み 彼の条に顕れて
煩瑣な日常の底を流れるのを知って居るから。
ああ、神秘なわが掌よ
私はお前を
黒髪の下わが耳朶に押あてる
いそぎ
ほそやかにも声に立てて