Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きゅうしゅじん

旧主人・芽生

島崎 藤村

Lisez 旧主人・芽生 (きゅうしゅじん) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 813 caractères · 302 écrans

Aozora Bunko

*     *     *

源が馬の後を迫って、板橋村の出はずれまで参りました頃はかれこれ昼でした。そこには農夫の群が黒山のように集(たか)って、母親(おふくろ)の腕に抱かれたお隅の死体を見ておりました。源は父親と顔を見合せたばかり、互に言葉を交(かわ)すことも出来ません。海の口村の巡査が人を押分けて源の前へ進んだ時は、群集の視線がこの若い農夫に注(あつま)りましたのです。源は蒼(あお)ざめた口唇へ指さしをして、物の言えないということを知らせました。

前(さき)の世に恨のあったものが馬の形に宿りまして、生れ変って讐(あだ)をこの世に復(かえ)したものであろう、というような臆測が群集の口から口へ伝わりました。巡査は父親から事の委細を聞取って、しきりに頷(うなず)く。源に何の咎(とが)がない、ということを確めました時は、両親も巡査の後姿を拝むばかりに見送って、互に蘇生(いきかえ)ったような大息(おおいき)をホッと吐(つ)きましたのです。

群集もちりぢりになって、親戚(みうち)の者ばかり残りました頃、父親は石の落ちたように胸を撫(な)で擦(さす)りながら、