Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Lisez 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 140 caractères · 31 écrans

Aozora Bunko

短銃を握れば六発が一ツの孔を射ぬきます」

こればかりは主人も初耳であったらしい。しばらくは言葉に窮していた。

「島田も化け物も所望しないと云うのだな」

主人の声は噛んで吐きすてるようだった。一成はうなずいて、

「左様です。父の意志ではありませぬ。葉子が自ら所望しました。先生の不具の身にいささか憐れみの志をたてたのは滑稽ですが、その志に濁りや曇りはありませぬ。葉子の覚悟は一途です。至純です」

「ようし。さがれ。それがその方らの本心か。大狸に化かされるな。今に目のさめる時がくるぞ」

二人の若者はそれには答えなかった。ただ鄭重に会釈して、静かに退去した。ローソクのゆれる火影に、主人の顔が一ツ残った。まるで気の狂った猫のように、その目に憎悪の閃光が宿っている。ベク助はここでも背筋に悪感の走るのを覚えた。

「どういう関係の奴らだろう。まるでオレには解せないが」

と、ベク助は邸を脱出して帰途についた。主人の標札だけは見てきたが、山本定信とあった。

ベク助は七宝寺へ戻ってきて、五忘に訊ねた。

「山本定信てえのは何者だね」

五忘の目がギラリと光った。

「貴公、本日、何を見たのだ」