Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Lisez 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 24 354 caractères · 49 écrans

Aozora Bunko

いよいよ謎の中心にメスがむけられることになった。お槙は二十八、柳橋で左ヅマをとっていたのを藤兵衛にひかされて妾となり、先妻の死後、本宅へひき入れられたものである。新聞の報道に上等別嬪とある通り、いかにも仇ッぽいよい女、見るからに浮気そうな肉づきのよい女だ。宿酔のところへ、精神的な打撃をうけて、いかにも顔の色がわるそうだが、それを厚化粧でごまかしている。

いろッぽく、ニッコリと新十郎に会釈した。

「ヤ、お内儀か。御苦労さん。今回は大変なことで、御心中お察しします。昨夜、加助がきて、旦那と話して帰ったあとで、お前と芳男が土蔵へ呼ばれたそうだね」

「オヤ。加助が昨夜きたのですか。それじゃア、加助が旦那を殺したに相違ありません」

お槙はギョッとおどろいて、叫んだ。

「なぜ加助が旦那を殺したとお考えだえ」

「それは加助にきまっております。加助のほかに旦那を恨んでいる者はいないからですよ。あれは陰険で悪がしこい男狐でございます」

「それではあとで加助をとりしらべることにしよう。お前と芳男が旦那によばれて土蔵へ行ったのはいつごろだったね」

「十時前ごろでしょう。よく覚えてはいませんが、たいがい九時半か十時ごろのつもりです。