Classiques japonais avec furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Lisez 星女郎 (ほしじょろう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 52 344 caractères · 104 écrans
やがてまた、物凄さ恐しさに、戦き戦き、その膚を見ねばならんのでした。」――
と語りかけて、なぜか三造は歎息した。
山伏は茶盆を突退けて、釜の此方へ乗って出て、
「自惚でない。承った、その様子、怪しからん嬌媚の体じゃ。さようなことをいたいて、少い方の魂を蕩かすわ、ふん、ふふん、」
と頻りに頷きながら、
「そこでその、白い乳房でも露したでござるか。」
「いいえ。」
「いずれ、鳩尾に鱗が三枚……」
黙って三造は頭を掉る。
「全体蛇体でござるかな。」
「いいえ。」
「しからば一面の黒子かな、何にいたせ、その膚を、その場でもって……」
「見ました、見ましたが、それは寝てからです。」
「寝て……からはなお怪しからん。これは大変。」
と引掴んで膝去り出した、煙草入れ押戻しさまに、たじたじとなって、摺下って、
「はッはッ、それまで承っては、山伏も恐入る。あのその羅を透くと聞きましただけでも美しさが思い遣られる。寝てから膚を見たは慄然とする……もう目前へちらつく、独の時なら鐸を振って怨敵退散と念ずる処じゃ。」
「聞きようが悪い、お先達。私が一ツ部屋にでも臥ったように、」
「違いますか。」