Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(六)

岡本 綺堂

Lisez 時代推理小説 半七捕物帳(六) (はんしちとりものちょう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 196 831 caractères · 396 écrans

Aozora Bunko

「そうでございます……米屋の息子さん、呉服屋の息子さん、小間物屋の息子さん、ほかに三、四人、どの人もここらでは旧い暖簾の家の息子株で、あんまり人柄の悪いのはございません」と、宗助は指を折りながら答えた。

「お葉はおまえさんの店ばかりで、ほかのお友達の家へは行きませんか」

「さあ、どうでございましょうか」

「若旦那はどんな遊び方をします」

「それはよく存じませんが、なんでも太鼓持や落語家の芸人なぞを取巻きに連れて、吉原そのほかを遊び歩いているように聞いて居りますが……」

「大店の若旦那だから、大方そんなことでしょうね」と、云いながら半七は少し考えていたが、やがて又しずかに云い出した。「じゃあ、番頭さん、ともかくもこの一件はわたくしに任せて下さい。庄太の云う通り、おまえさんが顔を出すと、相手は足もとを見て、大きなことを吹っかけるかも知れねえ、そうなると、事が面倒ですから、わたくしの一手で何とか埒を明けましょう。しかし番頭さん、こりゃあどうしても唯じゃあ済みそうもねえ。五十両や百両は痛むものと覚悟していておくんなさい」

「はい、はい。それは承知して居ります」

勿論そのくらいの事は覚悟の上であるから、いつまでもあと腐れのないように宜しくお願い申すと、宗助は云った。