Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(四)

岡本 綺堂

Lisez 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 217 272 caractères · 434 écrans

Aozora Bunko

と、そこ迄は好かったんですが、そのうちに孤芳と万次郎が妙な関係になってしまいました。孤芳は二十四、万次郎は二十一、男の方が年下であるだけに、女の熱度はだんだんに高くなる。それがお絹の眼についたから堪まりません。すぐに親父に訴えると、重兵衛もおどろいて眼を光らせる。重兵衛と万次郎と、孤芳とお絹と、この四人が引っからんで、ひどく面倒なことになりました。

万次郎が丸多を嚇かして取った二百両は、あとで総勘定をするという約束で、ひと先ず重兵衛が預かっていたんですが、丸多の主人が死んだ後にも、四の五の云って一文も出しません。万次郎も業を煮やして、たびたびうるさく催促しても、重兵衛は鼻であしらっていて相手にしません。そればかりでなく、万次郎を婿にするなどという話も立ち消えになってしまいました。重兵衛として見れば、自分の妾を盗むような奴に、娘をやったり金をやったりする気にはなれなかったんでしょう。まだ其の上に、万次郎を遠ざける為に、だしぬけに孤芳をせき立てて、夜逃げ同様に新宿を立ち退かせて、淀橋の街はずれに引っ越させました。そこには大津屋の家作が二軒あって、その一軒は空家になっていたんです。