Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とけいとよっちゃん

時計とよっちゃん

小川 未明

Lisez 時計とよっちゃん (とけいとよっちゃん) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 5 066 caractères · 11 écrans

Aozora Bunko

よっちゃんは、そのたびに、びっくりして、ぱっちりとした目で、一度は、きっと時計の円い顔をながめましたが、黒い、長い針を見ると、お菓子のほしいときにも、意地悪をして、なかなか早くは動いてくれないことを思って、もうその顔を見たくもなかったのでした。しかし、よっちゃんの力では、その長い針をどうすることもできなかったのです。なぜなら、時計の円い白い顔の上には、厚い、ぴかぴかと光るガラスが張られていたからです。あるとき、よっちゃんは、お母さんが針仕事をしていなさるそばであそんでいました。お母さんは、よっちゃんの美しい着物を縫っていられました。このとき、よっちゃんは、お母さんの物差しを持って、茶だんすの前にゆきました。そして、物差しで、こつ、こつと時計の顔をたたきました。

「あ、よっちゃん、そんなことをしては、いけません。」と、お母さんはいわれました。しかし、よっちゃんは、すぐには、やめませんでした。なぜなら、時計の円い、白い顔がしゃくにさわったからです。つづけて、こつ、こつたたきました。「これ、よっちゃん、およしなさい。」と、お母さんはしかって、物差しを取りあげてしまいました。