Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とけいやしきのひみつ

時計屋敷の秘密

海野 十三

Lisez 時計屋敷の秘密 (とけいやしきのひみつ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 481 caractères · 74 écrans

Aozora Bunko

と、二宮少年が、顔を赤くして叫んだ。

「二宮は、ぼくのいうことをしまいまで聞かないで怒るから困るよ、つまりね――」

「つまり――はもうたくさんだよ、四本君」

「いいや。ここはどうしてもつまりといわなくちゃね、つまりぼくのいいたいことは、幽霊でもお化けでもすこしもこわいことはない。奴らも、物象学にしたがわなくてはならないのだから、物象学をよく勉強しているぼくたちは、少しもこわいことはない。すなわち幽霊にあったら、幽霊の浮力を観察すればいいんだし、鬼火が出れば、それは空中から酸素をとって燃えているにちがいないんだし、こういう風に、おちついて幽霊をだんだん観察していくと、幽霊がどんなことをする能力があるかが分る」

「むずかしいね」

二宮少年は顔をしかめる。

「むずかしいことはないさ、そういうわけだから、ぼくたちは幽霊をおそれずに、時計屋敷の幽霊に会って、はたして幽霊が北岸のおじさんたちをかくしたかどうか、それを推理すればいいじゃないか。さあ、みんなで、時計屋敷へ行こう」

「さんせい!」

「ぼくも、行くよ」

「なあんだ、行くなら行くと、それを先にいえば、ぼくは文句なんかいやしなかったんだ」