Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とけいやしきのひみつ

時計屋敷の秘密

海野 十三

Lisez 時計屋敷の秘密 (とけいやしきのひみつ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 481 caractères · 74 écrans

Aozora Bunko

と、八木がたずねた。

「だって……だって、君は幽霊じゃないのかい」

「なんだって、ぼくが幽霊だって……」

「だってさ、先に一人、君と同じ姿をした少年が塀を内側へ下りたんだ。つづいてぼくたちが下りてみるとね、その少年はいないのさ、ふしぎに思っていると、今君が塀の上から声をかけて下りてきた」

「うふ、わははは」

と、八木は笑った。

「なにがおかしい」

「だって、はじめの八木少年も、あとから塀をのぼって来た少年も、どっちもぼくだもの、顔を見れば分るじゃないか」

「だってさ、はじめの八木少年は姿を消してしまったんだもの、あやしいじゃないか」

「ああ、それはこういうわけだ。ぼくは、一番先に塀を下りた。すると、そこに小さな洞穴があいていた、ほら、見えるだろう、あれだ」

と、八木は、くずれた塀の内側に小さい洞穴があって、入口を、雑草がしげってなかばかくしているのを指した。

「あの洞穴へはいって見たんだ、するとね、だんだん奥がふかくなって、道がまがってついている。その道のとおり歩いていると、ぽっかりと塀の外へ出たんだ」

「へえーッ、塀の外へね」

「そうなのさ、だからもう一度、塀をよじのぼって、こっちへ下りて来たんだ」