Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じげんばくだんきたん

時限爆弾奇譚

海野 十三

Lisez 時限爆弾奇譚 (じげんばくだんきたん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 934 caractères · 20 écrans

Aozora Bunko

だから、第五号以下、どんなことが、書き並べてあっても、気にすることなんか一向ないのさ」

「なるほど、なるほど。ええと第五号は、紫檀メイタ卓子か。それから第六号が、拓本十巻ヲ収メタル書函か。それから……」

と、彼は、警告文の左記列項を順々に読んでいって、遂に最後の項に来た。

「ええと、第十二号。礎石。『エディ・ホテル』ノ礎石ナリとあるよ。こればかりは、所在がはっきりしているではないか。礎石といえば、石造建物のホテルの一等下の角にある石のことじゃないか。あれは南京路に面した町角だったな。あの礎石が、二日のちの二十六日に大爆発を起すことになると、これはたいへんだ。ホテルの近所の家は、全部立ち退きをしないと大危険だねえ」

彼は、驚駭のあまり、歯の根もあわず、がたがたと慄えだしたが、そのとき咄々先生はからからと笑って、

「やあ、なにを騒ぐぞ。これも商人の儲け仕事の一つさ。つまり石材の値が、高くはねあがる見込みだと一般に思わせて、大儲けをしようというわけだよ。なあに、爆発なんぞしやしないよ。うっかりその手に乗るやつが大莫迦さ」

と、一笑に附した。

「ああなるほど。これもやっぱり金儲け的謀略だったか」