Classiques japonais avec furigana
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
Lisez 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 67 333 caractères · 134 écrans
足尾銅山にも、そういう品物がびっくりするほどたくさん集っていて、毎日毎日とかされている。
銅や真鍮の品物が何万というほど積みあげられ、大きな山になっている。銅像もたくさんつんである。釣鐘がいくつもごろごろころがっている。あんまり多いので、僕は「わあ」とおどろきの声を立てたまま、しばらくは口がふさがらぬほどであった。
転炉というのは鉄の壺だと、さっき書いたけれど、壺といっても、小さな家くらいもある壺なのだ。だから、壺の口も大きいので、釣鐘がまるごとはいるのだ。
「今、釣鐘をとかすから、見ててごらん」と鉱山の小父さんがいわれたので、じっとその方を見あげていると、大きな釣鐘をひっかけた起重機が、グーッと転炉の上まで動いて来て、まっ赤な焔をはいているその口の中へ、釣鐘をポトンとおとしこんだ。まるで鉄瓶の中へ卵でも入れるみたいだ。
それを見ていて、僕はなんだか涙が出そうになった。日本は今、たいへんなんだなあ。こんなにして戦争をしているんだなあ。けっして負けられないぞ。負けるものか。と思わず心の中でさけんだ。
機械でもアメリカに負けないぞ
アルミニウム工場と銅山のほかに、僕は○○精機株式会社を見せてもらった。