Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
つきとてぶくろ
月と手袋
江戸川 乱歩
Lisez 月と手袋 (つきとてぶくろ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 39 541 caractères · 80 écrans
やっぱり鍵がかかっている。
「オーイ、股野君、そこにいるのか。股野君、股野君……」
答えはない。
「仕方がない。また錠前破りですね」
「やって見ましょう」
警官は例の針金を取り出して、鍵穴をいじくっていたが、前よりも早く錠がはずれて、ドアがひらいた。
ふたりはすぐに室内に踏みこんで行ったが、まっ暗ではどうにもならぬ。克彦は心覚えの壁をさぐってスイッチをおした。
電燈がつくと、ふたりの目の前に、茶色のジャンパーを着た、長髪の男が倒れていた。
「アッ、股野君だ。このうちの主人です」
克彦が叫んで、そのそばにかけよった。
「さわってはいけません」
警官はそう注意しておいて、自分もじっと股野の顔を覗きこんでいたが、
「死んでいますね。頸にひどい傷がついている。扼殺でしょう。……電話は? このうちには電話があったはずですね」
克彦が事務机の上を指さすと、警官は飛んで行って受話器を取った。
電話をかけ終ると、ふたりで二階と一階との全部の部屋を探し廻ったが、夫人も女中も不在であることがわかった。
「犯人は多分、われわれと入れちがいに、裏口から逃げたのでしょうが、もう追っかけても間に合いません。