Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
つきとてぶくろ
月と手袋
江戸川 乱歩
Lisez 月と手袋 (つきとてぶくろ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 39 541 caractères · 80 écrans
だが、平気で応対するということが、人間である克彦には恐ろしく困難であった。それは神と闘うことであった。
「それで、明智さんは、どんなふうに考えておられるのですか」
彼はごく自然な――と自分では信じている――微笑を浮かべて、さりげなく訊ねた。
「この犯罪は手掛りが皆無のようだから、物質的証拠ではどうにもなるまいという意見です。心理的捜査のほかはないだろうという意見です」
「で、その相手は?」
「それはたくさんありますよ。一応白くなった連中が全部相手です。とても僕一人の力には及びません。ほかに二人の課のものが、これにかかりきっていますが、心理捜査なんて、全く慣れていませんからね。むずかしい仕事ですよ」
「警視庁も、次々と大犯罪が起っているので、忙しいでしょうしね」
「忙しいです。今の人員ではとてもさばききれません。しかし、迷宮入りの事件については、われわれは執念深いのです。全員を動かすことはできませんが、ごく一部のものが、執拗に何本かの筋を、日夜追及しています。われわれの字引きには『諦め』という言葉がないのですよ」
(そうかなあ。そうだとすれば、日本の警視庁も見上げたもんだな。