Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさがおぞうし

朝顔草紙

山本 周五郎

Lisez 朝顔草紙 (あさがおぞうし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 019 caractères · 29 écrans

Aozora Bunko

文絵も同じ思いに泣いたと云う。……信太郎はまざまざとそこに、亡き文絵の心の姿を見るように思った。――その時、庭隅の方で突然、けたたましく犬の吠える声が起り、

「うるさい畜生だ、ぶった斬るぞ」という荒々しい声が聞えた。

穏かでない声なので見やると、庭前へ鳥刺しの装束を着た男が二人、長い黐棹を手にしてずかずかと入って来た。そしてこの家の飼犬らしい栗色の逞しい犬が、背筋の毛を逆立てながら凄じい勢いで吠えかかっている。

「どうしたのでしょう、とちがたいそうに吠えているようですけれど」「なんだか妙な男がお庭へ」

信太郎が小雪の問いに答えた時、鳥刺しの一人がいきなり脇差を抜いて、

「この畜生」と叫びながら犬に斬りつけた。

「あ! とちが」

小雪が息を引いて叫んだ、同時に信太郎は大剣を執って広縁から庭へ跳び下り、吠えながら逃げる犬を追おうとする男の前へ、ぱっと割って入った。

「待て待て、何を乱暴するのだ」「なにい」男は眼を怒らせて信太郎を睨め下した。

「貴公たちは何だ、見れば鳥刺しのようだが、断りもなく他家の庭へ踏込み、飼犬を斬ろうなどとは無礼な振舞い、ここが誰の屋敷か知らぬ訳はあるまい」