Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きそおんたけのりょうめん

木曽御嶽の両面

吉江 喬松

Lisez 木曽御嶽の両面 (きそおんたけのりょうめん) de 吉江 喬松 (よしえたかまつ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 819 caractères · 32 écrans

Aozora Bunko

そして「ああ、好い気持で寝てしまったな。」と、両手を長く伸しながら一行の方を見て、「一体、お前様たちゃ、何処から来ただね。」

「何処からって、高山からさ、お前は一体如何したんだ、そんな処に寝ていて、吃驚するじゃねえか。」

「なあに、一ぱい引かけて、その元気でやって来ただがね、あんまり好い気持だもんだで、つい寝ちまって……はア……。」

「でも、もう日が暮れるじゃないか、何処まで行くんだえ。」

「なあに、今夜は平湯までさ、明日は信州へ帰るんだ。」

「平湯までだって、まだ大分あるだろう。」

「なあに一里そこそこでさあ、へえこれから先きは一と走り下り一方でさあ。」

「じゃ一所に行こう、老爺さん。」

「ええ、行きますべえ、ああ、どっこいしょ、山で日を送ってりゃ安気なもんだ、あさっでは久し振りで嬶の顔でも見ますべえかなあ……」

「老爺さんは今まで何処にいたんだえ。」

「何に飛騨の山の中にいたんでさあ、飛騨なんて小っぽけな国でね、これから信州へ帰るんでさあ。」

「信州の方が好いかね。」

「そりゃ、国柄が違いまさあ、昔から飛騨は下々国といって、『飛騨の高山乞食の出場所』って、歌にもあるじゃありましねえか。