Classiques japonais avec furigana
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きそがわ
木曾川
北原 白秋
Lisez 木曾川 (きそがわ) de 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 25 659 caractères · 52 écrans
この渓谷のいさぎよくして閑かな、またこの重畳たる岩峭の不壊力と重圧とは極めて蒼古な墨画風の景情である。夫婦岩、蓬莱岩、岩戸不動滝、垂釣潭、宝船、重ね岩、宝塔等等等の名はまたあらずもがな、真の気魄はただに天崖より必逼する。
安子穴というのがあった。白狗と白馬との天正時代の伝説がある。後、お安という女人が零落してここに玉のような童子を育てた。以前は岸辺伝いからどうにか上れたであろうところも今は変じて湖上の絶壁となった。
船止めの葦毛潭から引かえして本流に出る。
源斎巌が左に、対って高く聳つ天柱岩がある。このあたりから丘陵の間はやや斜面に展けて赤松の細い幹が縁辺に林立し、怪奇な岩層の風致に一種の繊細味を交えてゆく。対松崖はこれと映照する。
続いて、私たちの屋形船は屏風岩の岩壁にひたひたと舷を寄せた。朝鮮金剛の勝以上の大観である。参差たる松ヶ枝、根に上り、横に葡い、空にうねって、いうところの松籟般若を弾ずるの神境である。
巒気と水光と変幻する雲、雲、雲。
右には蕭々たる滝がある。あ、水車がある。釣人は幽かに棹をかついで細い径をのぼってゆく。
簡素な別荘がある。