Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みきかんのともに
未帰還の友に
Lisez 未帰還の友に (みきかんのともに) de Dazai Osamu (太宰 治) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 241 caractères · 21 écrans
」
「しかし、そんな極端ないじめ方をしちゃ、可哀想だ。」
「いいえ、でも、それほどまでに強く書かなくちゃ駄目なんです。彼女は、彼女は、僕の帰還を何年でも待つ、と言って寄こしているのですから。」
「悪かった、悪かった。」ほかに言いようの無い気持だった。
三
ささやかな事件かも知れない。しかし、この事件が、当時も、またいまも、僕をどんなに苦しめているかわからない。すべて、僕の責任である。僕は、あの日、君と別れて、その帰りみち、高円寺の菊屋に立寄った。実にもう、一年振りくらいの訪問であった。表の戸は、しまっている。裏へ廻ったが、台所の戸も、しまっている。
「菊屋さん、菊屋さん。」と呼んだが、何の返事も無い。
あきらめて家へ帰った。しかし、どうにも気がかりだ。僕はそれから十日ほど経って、また高円寺へ行ってみた。こんどは、表の戸が雑作なくあいた。けれども、中には、見た事も無い老婆がひとりいただけであった。
「あの、おじさんは?」
「菊川さんか?」
「ええ。」
「四、五日前、皆さん田舎のほうへ、引上げて行きました。」
「前から、そんな話があったのですか?」
「いいえ、急にね。