Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
すえっこ
末っ子
山本 周五郎
Lisez 末っ子 (すえっこ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 27 564 caractères · 55 écrans
と云った。
平河町から帰る途中、平五はいろいろな思いに悩まされた。
父が覘っているというので短刀を持って帰った。多賀はぜひ研ぎあげてみたいと云ったが、そんなことをしていて父に取上げられてはおしまいである。父から譲れと云われれば、気の弱い叔父に断わることはできないだろう。それでは鳶に油揚をさらわれるようなものだ。
「まるっきり鳶に油揚だ」と歩きながら彼は呟いた、「そううまくいってたまるものか、冗談を云うなってんだ」
細江にわけを話そう、と彼は思った。清鑑堂へ売りに来たとき、正宗だと娘は云ったそうである。そう伝わってはいたが、母娘は(亡くなった細江その人も)信じてはいなかったのだろう。さもなければ二分二朱などで売るわけはない。したがって本物だとわかった以上、それを知らせるのはこちらの当然の義務である。
「だが、知らせてからが問題だ」それなら家宝として買い戻す、と云われたらどうするか。まさか金八十五枚くれとは云えない、こっちが清鑑堂から買った代価なら請求できるが、二分の銀にも困っているのだから、おそらく三分二朱の都合もたやすくはできまいし、金八十五枚とわかっているものを、みすみす三分二朱で手放すのは残念である。