Classiques japonais avec furigana
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まつとふじげいぎのかえもん
松と藤芸妓の替紋
三遊亭 円朝
Lisez 松と藤芸妓の替紋 (まつとふじげいぎのかえもん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 46 921 caractères · 94 écrans
のを見て、奧州屋新助は恟り致しましたと云うのは、自分が二十四歳の時に放蕩無頼で父も呆れ、勘当をすると云った時に、此の短冊を書いて僕に渡し、汝の様な親に背いた放蕩無頼の奴は無いが決して貴様を怨みん、己の教えが悪いによって左様な道楽の者に成ったのだ、此の短冊は己が形見で有るから、是を持って何処へでも往けと云って、流石の父も涙を含んで私の手に渡した時に、若気の至りとは云いながら手にだに受けず、机の上に置去りにし、家を出た此の短冊が何うして茲に有ったかと、余り思い掛ない事だから驚いたが、素知らぬ体で、
旦「美代ちゃん、屏風に張って有るあの短冊は何処から貰ったのかえ」
美「なに、あれはいけないのですよ、張交が足りないから何でも安どんが出せと云いましたから、反古の中に皺くちゃになって居たのですが、あれは私のお父さんが書きましたので」
旦「え…お前のお父さんが……何かえお前のお父さんは会津様の御家来で、松山久馬様と云って七百石取ったお方だろうね」
美「あれまア旦那何うして私の親父を御存じなの」
旦「いえなに……わしは若い時分から歌俳諧が好きであったが、風流の道というものは長崎の果の先生でも、奥州の人とも手紙の遣り取りをして交際をする