Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まつかぜのもん

松風の門

山本 周五郎

Lisez 松風の門 (まつかぜのもん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 862 caractères · 26 écrans

Aozora Bunko

「いや斬るべきでござりました」

大学がはじめて口を※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)さんだ。

「なんだ、大学までがさようなことを申すのか」

「斬るべきでござりました、八郎兵衛が斬りました三人は浪人者で、穏便のお沙汰を城中に力無きものと思い誤り、農民を煽動して一揆を企てたのでござります、断乎として彼等を斬ったればこそ、一揆の者共はその支配者を失うと共に、はじめて竿入れの正しい事実を見知ったのでござります」

「然し、それは事実なのか、浪人者であったというのは、事実なのか」

「事実でござります」大学は静かに歩き続けながら云った、「よし又、そうで無かったとしましても、一揆は騒擾の重罪でござります、事納ったうえは、主謀者は刑殺されなければなりませぬ、前か後か、孰れにしても何人かは、犠牲者を出さなければ相済まぬ場合です」

「……うん」宗利は眼を伏せた。

「然し初めに三人斬ったため、農民たちからは罪人を出さずに相済みました」

宗利は体の中から、なにかがすっと脱けてゆくような気持を感じた。二人はいつか二の曲輪まで来ていた、宗利は再びあの草原を前にして立った。