Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もりのいしまつ

森の石松

山中 貞雄

Lisez 森の石松 (もりのいしまつ) de 山中 貞雄 (やまなかさだお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 949 caractères · 49 écrans

Aozora Bunko

「爺っつあん、草鞋を一足頂けませんか」

S=表

石松、隣りから薬持って帰って来る。

S=店

入って来た石松、

「遅くなりました。寝ているのを叩き起していたもんですから。おや、お貸元は何処へ行きなすったんだ」

源兵衛、

「あの人帰ったよ。お前によろしくって」

「帰った? そんな筈があるもんか」

と石松、表へ躍り出る。

「お貸元、お貸元ッ」

闇の中に出て、呼んだが答えがない。

石松、ひき返して来る。

源兵衛は白ばくれて居るが、お静の顔色で、

石松、可怪いぞと思った。

「変だ変だと思ったが……さては、父っつあん、お前お貸元に何か云ったな?」

「儂が何を云うものか?」

「いや、屹度そうだ。云ったに違いない、お静、そうだろう? 父っつあんがお貸元を追い返したんだろう? そうだろう?」

お静の困った顔。

石松、激して来る。

「父っつあん、なぜ、お貸元をお帰ししたんだ。なぜ帰したんだ? 俺が折角……折角苦心してお連れ申したのに! 父っつあんは何故ッ、何故お貸元をッ」

「五月蝿えッ」

親子の睨み合い――

「石松、今夜はもう遅いから寝ろ」

「父っつあん、一と言云っとくが……お前が何んと云ったって、俺ァ清水のお貸元の身内になるんだ。