Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ようせんせい
楊先生
豊島 与志雄
Lisez 楊先生 (ようせんせい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 772 caractères · 10 écrans
「この頃になって私は、労働の面白さ、楽しさ、有難さ、そんなものを感じてきましたよ。材木を鋸でひいて、その一片を割台の上に立てておいて、鉈でぱーんと打ち割ることに、日本の剣道の味さえ感じます。」
「然し、骨が折れましょう。」
「なに、大したことはありません。書斎の仕事ほど疲れはしませんよ。」
書斎には、和漢洋の書籍が夥しく並んでいる。その中に彼は埋まるようにして、種々雑多なものを読みあさっていた。系統的な学問をしてる様子はなく、嗜好に任せた読み方らしかった。老子を殊に好きらしく、和漢の注釈書を集めていた。だが、小説の大作をするつもりで、いろいろ構想をねっていると、酒の上で彼は私に漏らしたこともある。
その書斎にいる時、彼はいつも、どっしりと構えていた。支那の大人風な貫禄を具えていた。その貫禄は、今、シャツ一枚の薪割姿では、頑丈な骨格となって目立っている。五十年配の痩せた体躯だが、へんに骨の節々が太いように感ぜられる。
茶を運んできた女中の後姿を見送りながら、楊先生は言うのだった。
「女中は、はじめ、私が薪割りをするのを好みませんでした。けれど、この頃ではすっかり馴れて、薪が無くなると、私に言ってくるようになりました。