Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lisez 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 159 974 caractères · 317 écrans
鉢巻をして、藤四郎吉光(とうしろうよしみつ)の一刀に關(せき)の兼元(かねもと)の無銘摺(むめいす)り上げの差添(さしぞえ)を差し、合口(あいくち)を一本呑んで、まるで讐討(かたきうち)か戦争にでも出るようだから恟(びっく)りいたしまして、
町「旦那さま、どういう御立腹のことがございますか存じませんが、お母(っか)さまも取る年、あなたのお身にひょんなようなことでもございますれば、お母様(っかさま)はどのくらいお嘆きなさるか知れません、どうか私(わたくし)に面じてお許し下さいまし」
文「あーれ、それだから困る、それだから辞(ことば)を返すことはならぬと申し聞けたではないか」
町「お辞は返しません」
文「そんなら宜しい」
と庭へ下りて、無地の手拭を取って面部を包み、跣足(はだし)で出て行(ゆ)きますからお町はおど/\しながら袖(たもと)に縋(すが)り、
町「申し、旦那さま、御機嫌よう」
文「うん頼むぞ」
三尺の開きを開けて出て行(ゆ)きました。跡を閉(た)てゝお町はあゝ情(なさけ)ないことだと耐(こら)え兼て覚えず声が出ます。泣声がお母(っか)さまに知れてはならぬと袂を噛(か)みしめて蚊帳の外に泣(なき)倒れます。