Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

がっきのせいめい

楽器の生命

小川 未明

Lisez 楽器の生命 (がっきのせいめい) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 679 caractères · 8 écrans

Aozora Bunko

なんで私たちが、それを信じてはならないというはずがありましょう。」と、お嬢さんは、答えました。

「いやまったく、それにちがいありません……。」と、医者は、いうよりしかたがなかった。

彼女は、高価な金を出して、そのオルガンをお父さんから買ってもらうことにしました。それほど、お嬢さんは、このオルガンに憧れました。海を望みながら、はるか、異国の空の下で、この愉快な音を出す楽器が、何人かによって奏でられたり、また、この楽器が鳴りひびく夜が、ちょうどいい月夜で、街の中を歩いている人たちが、歩みをとめて、しばらく、そばの建物の中からもれる、オルガンの音色に聞きとれている有り様などを想像せずにはいられなかったのであります。

あちらの国から、オルガンが着きましたときに、お嬢さんは、どんなに喜んだでありましょう。それから、毎日、毎夜、オルガンを鳴らしていました。

それは、ほんとうに、愉快な音色でありました。ちょうど、柔らかな土を破って、芽がもえ出るような喜びを、きく人の心に与えました。

浜の人たちは、このオルガンの音を聞いてから、夜も、うかれ心地になって、波打ちぎわをぶらぶら歩くようになりました。