Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Lisez 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 078 caractères · 285 écrans

Aozora Bunko

七十郎はまた里見十左衛門と話しあい、上田権左衛門という者を遣って、外記の挨拶を正式に聞こうとした。だが、上田は事の重大さを恐れて、その役を引受けず、十左はそのふがいなさを怒って、今後絶交する、ときめつけた。

里見十左衛門は、眼疾のため、すでに職をしりぞいていたから、自分でその役を買って出るわけにはいかない。そこで氏家伝次という者を、外記のもとへやった。――外記と伝次の問答は数刻も続いた。七十郎が伝次に託した質問は、左の三カ条であった。

第一、御一門、歴々の子息でも、役目の者のあとに出すという相談であったか。

第二、原田帯刀が順を間違えたのか。

第三、柴田外記どのが奏者下知を間違えられたのか。

これに対して外記は、

――正月の式などは御家の嘉例だから、席次なども厳しく守るが、饗応の宴は臨時のことで、さほど窮屈に考えることはあるまい、現に片倉小十郎どのなどは、自分より席次が下であるのに、こんどはずっと先に出ているくらいだ。

こういうわけだから、まずこんどのところは勘弁してもらいたい、という挨拶だった。

これを聞いて、七十郎は自分でまた外記を訪ねた。