Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はしのした

橋の下

山本 周五郎

Lisez 橋の下 (はしのした) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 189 caractères · 25 écrans

Aozora Bunko

をしたでしょう、ことによると城代家老になったかもしれませんが、いまの私には羨む気持もなし、特に祝う気持もない、ただひとつ、思いだすたびに心が痛むのは、あのはたし合で友を斬ったことです。

――これまでだ、人の来ないうちに医者を呼んでくれ。

友達が倒れながらそう叫んだ声が、年をとるにしたがって、しだいにはっきりと耳によみがえってくるようになりました、おそらく、友達はおもて沙汰にならぬように、事の始末をしようと思ったのでしょう、さよう、私にとってはこの一つだけが、癒えることのない傷口になりましたし、出世をしたのが友達であり、自分がこのようになりはてたことを、いまでは有難いとさえ思っているくらいです」

石垣の上の隙間で、妻女が身動きをし、なにかぶつぶつと呟くのが聞えた。うるさくって眠れない、と云っているらしい。老人はちょっと振返ったが、すぐに向き直って、焚火のぐあいを直した。

「なが話をしてさぞ御迷惑だったでしょう」と老人が穏やかな眼で若侍を見た、「茶をもう一ついかがですか」

「頂きましょう」と若侍が答えた。しかし声が喉でかすれたので、彼はもういちどくり返した、「ええ、頂きます」