Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lisez 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 178 724 caractères · 355 écrans

Aozora Bunko

」

大きい生徒たちがぞろぞろと立ち上った。

「菓子袋はまだやぶいちゃいけないよ。あとで茶話会の時にたべるんだから。」

次郎はそう言うと、先にたって下におりた。あとに残った小さい生徒たちは、うつむいてくっくっといつまでも笑っていた。

朝倉先生はその間に部屋の様子を見まわした。文庫はちょうど自分のうしろに据えてあり、きちんと整頓されていた。その右上の位置に「白鳥入芦花」の額がかかっていたが、天井のない部屋の、低い桁にひもでつるし、下縁を壁の中途に小さな横木をわたしてささえてあったので、低すぎて、あまり見ばえがしなかった。しかし、朝倉先生は、うれしそうに、しばらくそれを見ていた。良寛の歌を書いた掛軸は文庫の左がわにつるしてあった。

そのうちに、大きな汁鍋が二つと握飯に沢庵や味噌漬を盛りあわした、鉢や、重箱や、切溜などが十ちかくも運びこまれた。汁鍋は釜敷を置いて二ヵ所に裾えられ、鉢や、重箱や、切溜は、適当の距離をおいて、古ぼけた畳のうえにじかに置かれた。

二三人が箸と椀を配ってあるいた。

先生夫妻と俊亮のまえだけには、会席膳が置かれたが、それには箸と何もはいっていない椀や皿がのせてあるきりだった。