Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lisez 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 178 724 caractères · 355 écrans
「配属将校だから、僕、よけい默って居れなかったんだよ。」
「しかし、今の場合、少し無茶だったね。」
「そうよ、次郎さんはいつも気みじかすぎるわよ。」
また道江が口をはさんだ。次郎は何かかっとするものを胸の中に感じながら、むっつりしていた。すると、大沢が微笑しながら言った。
「けんかって、まさか、なぐりあいをやったわけではないだろう。」
「むろん、そんなばかなことはしませんよ。」
「じゃあ馬鹿野郎とか何とか君の方で言ったんか。」
「そんな……そんな無茶なこと、僕だって言やしません。」
「じゃあ、どんなけんかだい。」
「議論をしただけです。」
「議論するのはけんかじゃないよ。しかし、どんな議論をしたんだい。」
「曾根少佐は卑劣ですよ。僕をたべ物で釣ろうとしたんです。だから、僕、よけいしゃくにさわって、思いきって言いたいことを言ってやったんです。」
そう言って彼は、かなり興奮した調子で、ゆうべの会合のことをきかれたことから、最後に朝倉先生のことで思いきった激論をやったことを、出来るだけくわしく話した。しかし、話してしまうと、急に力がぬけたように、仰向けにごろりとねころんだ。