Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lisez 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 117 781 caractères · 235 écrans

Aozora Bunko

こういう生活をやり出してみると、僕らが白鳥会員であったということは、いよいよ大きな力になって行くようだ。大沢君といつもそのことを話している。」

などと感想がつけ加えてあった。

次郎はむさぼるようにそれを読んで行った。しかし、何よりも彼の心を刺戟したのは、手紙の最後になって次のような文句を見出したことだった。

「この頃、お父さんに変ったことはないか。店の商売の様子はどうだ。もし変ったことがあれば、かくさず知らせてくれ。どういう事でも、僕は決して驚かないつもりだ。いよいよとなれば、大沢君にも相談した上で、夏休みには帰らないで、出来るだけの用意をして置きたいと思っている。」

次郎は、それを読んだ瞬間、これまであまり気にもとめないでいた一つの出来事を思い出して、異様な不安に襲われた。それは、開店以来店に坐っていた番頭の肥田が、恭一が熊本にたつ間際に、売掛代金や何かをさらって、急に姿を消してしまったことである。

肥田は、俊亮が村にいたころ、青木医師についで親しくしていた人の末弟にあたる人だが、生来しまりのない男で、方々でしくじったあげく、俊亮の店開きのことを聞きこんで泣きついて来たのを、俊亮が例の侠気と大まかさから、店に使ってやることにしたのだった。