Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うたよみにあたうるしょ
歌よみに与ふる書
正岡 子規
Lisez 歌よみに与ふる書 (うたよみにあたうるしょ) de 正岡 子規 (まさおかしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 419 caractères · 35 écrans
ついでに字余りのこと一寸申候。この歌は第五句字余りゆえに面白く候。ある人は字余りとは余儀なくするものと心得候えどもさにあらず、字余りにはおよそ三種あり、第一、字余りにしたるがために面白きもの、第二、字余りにしたるがため悪きもの、第三、字余りにするともせずとも可なるものと相分れ申候。その中にもこの歌は字余りにしたるがため面白きものに有之候。もし「思ふ」というをつめて「もふ」など吟じ候わんには興味索然と致し候。ここは必ず八字に読むべきにて候。またこの歌の最後の句にのみ力を入れて「親の子を思ふ」とつめしは情の切なるを現すものにて、もし「親の」の語を第四句に入れ最後の句を「子を思ふかな」「子や思ふらん」など致し候わば例のやさしき調となりて切なる情は現れ不申、従って平凡なる歌と相成可申候。歌よみは古来助辞を濫用致し候様、宋人の虚字を用いて弱き詩を作るに一般に御座候。実朝のごときは実に千古の一人と存候。
前日来生は客観詩をのみ取る者と誤解被致候いしも、そのしからざるは右の例にて相分り可申那須の歌は純客観、後の二首は純主観にてともに愛誦するところに有之。しかしこの三首ばかりにては強き方に偏し居候えばあるいはまた強き歌をのみ好むかと被考候わん。