Classiques japonais avec furigana
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うたあんどん
歌行灯
泉 鏡花
Lisez 歌行灯 (うたあんどん) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 094 caractères · 72 écrans
)と言う。
茶代を奮発んで、頼むと言った。
(案内して上げなはれ、可い旦那や、気を付けて、)と目配をする、……と雑作はない、その塗ったのが、いきなり、欄干を跨いで出る奴さ。」
十四
「両袖で口を塞いで、風の中を俯向いて行く。……その女の案内で、つい向う路地を入ると、どこも吹附けるから、戸を鎖したが、怪しげな行燈の煽って見える、ごたごたした両側の長屋の中に、溝板の広い、格子戸造りで、この一軒だけ二階屋。
軒に、御手軽御料理としたのが、宗山先生の住居だった。
(お客様。)と云う女の送りで、ずッと入る。直ぐそこの長火鉢を取巻いて、三人ばかり、変な女が、立膝やら、横坐りやら、猫板に頬杖やら、料理の方は隙らしい。……上框の正面が、取着きの狭い階子段です。
(座敷は二階かい、)と突然頬被を取って上ろうとすると、風立つので燈を置かない。真暗だからちょっと待って、と色めいてざわつき出す。とその拍子に風のなぐれで、奴等の上の釣洋燈がぱっと消えた。
そこへ、中仕切の障子が、次の室の燈にほのめいて、二枚見えた。真中へ、ぱっと映ったのが、大坊主の額の出た、唇の大い影法師。