Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うたあんどん
歌行灯
泉 鏡花
Lisez 歌行灯 (うたあんどん) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 094 caractères · 72 écrans
」
と坐直ると、肩の按摩が上へ浮いて、門附の衣紋が緊る。
「……この膝を丁と叩いて、黙って二ツ三ツ拍子を取ると、この拍子が尋常んじゃない。……親なり師匠の叔父きの膝に、小児の時から、抱かれて習った相伝だ。対手の節の隙間を切って、伸縮みを緊めつ、緩めつ、声の重味を刎上げて、咽喉の呼吸を突崩す。寸法を知らず、間拍子の分らない、まんざらの素人は、盲目聾で気にはしないが、ちと商売人の端くれで、いささか心得のある対手だと、トンと一つ打たれただけで、もう声が引掛って、節が不状に蹴躓く。三味線の間も同一だ。どうです、意気なお方に釣合わぬ……ン、と一ツ刎ねないと、野暮な矢の字が、とうふにかすがい、糠に釘でぐしゃりとならあね。
さすがに心得のある奴だけ、商売人にぴたりと一ツ、拍子で声を押伏せられると、張った調子が直ぐにたるんだ。思えば余計な若気の過失、こっちは畜生の浅猿しさだが、対手は素人の悲しさだ。
あわれや宗山。見る内に、額にたらたらと衝と汗を流し、死声を振絞ると、頤から胸へ膏を絞った……あのその大きな唇が海鼠を干したように乾いて来て、舌が硬って呼吸が発奮む。わなわなと震える手で、畳を掴むように、うたいながら猪口を拾おうとする処、ものの本をまだ一枚とうたわぬ前、ピシリとそこへ高拍子を打込んだのが、下腹へ響いて、ドン底から