Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぶけわらじ
武家草鞋
山本 周五郎
Lisez 武家草鞋 (ぶけわらじ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 835 caractères · 35 écrans
――そういう見えざる真実が世の中の楔になってゆく、そのひと言は、千斤の巌の落ちかかるように伝三郎をうちのめした。……しかし老人の言葉の終るのを待っていたのであろう、伝三郎が面をあげたとき、障子の向うでいねの声がした。
「……ごめん下さいまし、宗方さまへお客来でございます」
伝三郎は夢から醒めたようにふり返った、自分に客とは、柏屋からか、それとも道普請の人足建場からか、かれはそのどちらかであろうと思い、老人に会釈をして座を立った。しかし出てみると、もう暗くなった門口にいたのは、みなれない旅装の若い武士であった。
「拙者が宗方ですが、なにか御用ですか」
「おおやっぱり宗方」若い武士は声をあげながら前へ進み出た、「……たぶん間違いないとは思ったがやっぱりそこもとだったか、ずいぶん捜しまわったぞ」
「そこもとは杉田うじか」伝三郎はあっけにとられた。
「杉田五郎兵衛だ、しばらくだった」
「どうして、どうして此処へ」
「まずおあげ申したがようございましょう」いつか老人がうしろへ来ていてそう注意した、「……いね、お洗足をとって差上げるがよい」
いねが世話をして洗足をとると、客は老人に会釈して伝三郎の部屋へとおった。