Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぶどうむもん
武道無門
山本 周五郎
Lisez 武道無門 (ぶどうむもん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 130 caractères · 24 écrans
たどたどしいが要領は得ている、忠善は彼の面を見戍りながら黙って聴いていたが、果し合の条になると思わず笑いだし、
「もう宜い、あとは見ていた」と手を振って云った、「……それで果し合の仔細は分った、こんどは予から申すことがある、よいか、明朝五時、商人の手代の姿に身を変えて、矢矧橋の袂までまいれ、分るか」
「恐れながら、その、商人の手代と申しますると、詰りわたくしめが、その」
「如何にも其方が姿を変えるのだ」忠善は声を低くして云った、「極秘だから他言はならぬぞ、明日余は尾張領へまいる、身を忍ばせて名古屋のお城を探索するのだ、其方にその供を申付ける、分ったか」
「はっ、……はっ、……」
小弥太は息苦しそうに喉をこくこくと鳴らし、なにか云いそうにしたが、そのままそこへ平伏した。忠善は重ねて他言を禁じ、馬を呼んで城へ帰った。
水野忠善は監物忠元の子で、慶長十七年江戸に生れ、九歳で父の遺領を継いだ。そのときは下総国山川で三万五千石だったが、のち駿河国田中で四万五千石、続いて三河国吉田に移り、更に現在の岡崎城へ五万石で封ぜられたのである。……ところで、彼が岡崎に封ぜられたのには意味があった。