Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

どくガスはつめいかん

毒瓦斯発明官

海野 十三

Lisez 毒瓦斯発明官 (どくガスはつめいかん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 9 511 caractères · 20 écrans

Aozora Bunko

「博士、わしの報復成るかどうかという瀬戸際なんです。あに真剣にならざるを得んやです」

「そうか。なら、よろしい。ちょっとここに出してみようか」

「あ、待ってください。それはあぶない。ここで出されたんでは、私が死んでしまうじゃないですか。そればかりは遠慮します」

「なにをうろたえとるか。出すといっても、本当の毒瓦斯を出すとはいっておらん。こういう毒瓦斯があるという話をしようかという意味でいったのじゃ」

「ああ、そうでしたか。やれやれ安心しました。とにかく博士と来たら、興が乗れば、敵と味方との区別なんかもう滅茶苦茶で、科学の力を残酷に発揮せられますからなあ。これまでに私は、博士のそのやり方で、ずいぶんにがい体験を経て来たもんです」

「醤よ、科学は残酷なものじゃよ。わしはそう思っとる。だから人間は出来るだけ早く科学を征服しなければならないのじゃ。ドイツに於ては――」

「博士、ドイツの話はもう沢山です。それで私のお願いは、ここに立っている腹心の部下で、新たに毒瓦斯発明官に任じました燻精を一週間だけお預けいたしますから、その期間にこの男に対し、新毒瓦斯研究の方針とか企画とか設備とか経費とか、ありとあらゆることを吹きこんでいただきたい。