Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みずとりてい
水鳥亭
Lisez 水鳥亭 (みずとりてい) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 705 caractères · 62 écrans
亮作と野口は、東京近郊の農村で、小学校の教員をしていたことがあった。野口は教員にあきたらず、事業に手をだして落魄し、チャルメラを吹く中華ソバ屋をやったり、実入りがあるというので、葬儀屋の番頭をやったり、病気上りの馬を安く買って運送屋をやり、馬がコロリと死んだりした。死ぬかも知れないという不安を賭けての仕事だから、諦めはついたが、この馬は死の直前に発狂して、クワッと血走った目をひらいて瀕死の藁床から起き上ると、天へ跳び上るような恰好をした。つまり後肢で立って、前肢を人間の幽霊のように胸に曲げて、クビを蛇がのびるように天へねじあげたのである。そして綱を切ってしまった。馬小屋をとびだし、真一文字に五六町ほど道を走って、バッタリ倒れて、こときれたのである。医者がみたわけではないが、野口は馬の脳膜炎だと人に話した。
その後、小さな町工場をやって、今や首くくりというドタンバに、戦争がはじまった。にわかにトントン拍子となり、成金になってしまったのである。
野口はウダツのあがらぬ亮作を拾いあげて会計をまかせた。グズではあるが、悪事をするほどの能もないというところに目をつけてのことだ。