Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こおれるはなよめ
氷れる花嫁
渡辺 温
Lisez 氷れる花嫁 (こおれるはなよめ) de 渡辺 温 (わたなべおん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 538 caractères · 4 écrans
――我等、危険に瀕せり!――
29 ただ船底の火夫だけが丈夫で働いた。
30 羅針盤。不良――と書いた紙が貼ってある。
31 舵手室。舵手は蒼ざめて、厚まくれた外套にくるまりながら、決然たる態度で舵輪を廻している。
32 船尾。
33 舵機――舵のついていない心棒ばかりが波間に空しく廻転した。
34 大洋を走る運命の船。(溶暗)
35 長い夜。おそろしく泡立っている真っ暗な海面。
36 (溶明)朝。青年の船室。
37 青年ひどく厚く重ねた夜具の中で眼をさます。そして傍を見た。
38 花嫁がいない。
39 青年は周章てて船室を飛び出す。
40 一歩、船室を出るならば、ああ、見よ!
41 船は白皚々たる雪に埋もれていたではないか!
42 大雪の港の景色。
43 船は進路を誤って、アラスカへ着いたのであった。
44 青年は雪の甲板を走った。
45 はるかの船首に両手を上げて突っ立っている花嫁の姿。
46 青年は喜びの叫びを上げる。そして走り寄る。
47 しかし、花嫁は身動きもしなかった。
48 それもそのはずである。小いさな可愛い花嫁は、天へ向って両手を差しのべたまま、氷となって、固く固く凍りついて死んでいた。