Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かわあかり

河明り

岡本 かの子

Lisez 河明り (かわあかり) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 49 244 caractères · 98 écrans

Aozora Bunko

あたしは口惜しいの何のって、……でもね、そうしたあとで、あの人を見ても、別に意地の悪い様子もなく、ただ月の出を眺めてるようにぼんやりお酒を飲んでいる調子は、誰だって怒る気なんかなくなっちまいますわ。あたしは、つい、有難うございますとお叩頭して指図通り、顔を直しに行っただけですけれど、全く」と年下の芸妓は力を籠めた。

「全く、お嬢さんでなくても、木ノさんには匙を投げます」と云った。

新造卸しの引出物の折菓子を与えられて、唇の紅を乱して食べていた雛妓が、座を取持ち顔に、「愛嬌喚き」をした。

「結婚しちまえ!」

これに対しても娘は真面目に答えた。

「厄介なのは、そんなことじゃないんだよ」「そもそも、お嬢さんに伺いますが、あんたあの方に、どのくらい惚れていらっしゃるんです。まあ、お許婚だから、惚れるの惚れないのという係り筋は通り越していらっしゃるんでしょうけれど」

すると娘は、俄に、ふだん私が見慣れて来た爛漫とした花に咲き戻って、朗に笑った。

「この話は、まあ、この程度にして……こちらさまも一つ話ではお飽きでしょうから」

「そうでございましたわね」と芸妓たちも気がついて云った。