Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あぶらじごく
油地獄
斎藤 緑雨
Lisez 油地獄 (あぶらじごく) de 斎藤 緑雨 (さいとうりょくう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 34 624 caractères · 69 écrans
鳥になさいな今の内ですからと云て、儂が食べる人のようだと婢を看返れば、どうせ歌ちゃんも一緒でしょうお椀の滋味いのか何かと、両女が笑う間に纒まって婢は立去った、椀来り、鳥来り、小歌と向い合いに膳をならべた貞之進は、それが今連立って歩いた時よりも、一層嬉しいような恥しいような、さて又一層肚が落つかぬようで箸も早く置いたが、婢が小歌に茶を侑めて、御新造さまと云ったのに貞之進は耳から赤くし、あいよと応揚に御新造を真似た小歌の顔を、どうしても見て居られずに俯いたが、それは厭で見て居られぬのではなく、自分で自分に気がさすことがあって、むしろこちらで向うが見ないように仕たようなものだ。
出て行ったばかりの婢がすぐ戻って来て、小歌さんちょっとと呼ぶに、小歌は座敷の上り口に立って二言三言話合い、あゝそうあゝそうとしきりに点頭いて居たが、あなた誠に済ませんが小歌さんをしばらく拝借しますと云うと、小歌も傍から二階のお客さまにちょいと御挨拶に行て来るのですからと云ので、放しともないが厭だとは云れず、宜しと云う下から小歌は急がわしく出て行ったが、その帰りを独ぽつねんと待つ