Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はたのてい

波多野邸

豊島 与志雄

Lisez 波多野邸 (はたのてい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 194 caractères · 45 écrans

Aozora Bunko

高石老人と井野老人とがそれらを選択した。固より、研究員という名目については、無給でまた無料だった。

高石老人はこの文化研究所を自慢にしていた。研究の成果などは問題でなく、研究の指導者さえも無かった。ただここに出入する研究員を通じて、壮青年層に、波多野洋介が一種の活動地盤を持つだろうということが、老人のひそかな目論見だったらしい。

この研究所に、或る私立大学の教師をし、傍ら翻訳をやってる佐竹哲夫が、勤勉にやって来た。然し彼は他の人々とはあまり口を利かず、非常な速度で書物を読んだ。或る政党の書記局にいた山口専次郎も、しばしばやって来た。彼は書物などは殆んど見向きもせず、時事問題について誰彼の差別なく意見を求めた。有名な文士の吉村篤史も、時々やって来た。なにか小説の材料になる記録でも物色してるらしかったが、未亡人の室の方に招じられて話しこむことが多かった。其他いろいろな人が来たが、年若い人が多いし、この一篇の物語には関係が少いようである。波多野家に家族同様の待遇でいる魚住千枝子が、室の掃除や整頓に当っていたし、以前から寄宿してる一人の学生がそこに寝泊りしていた。