Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
りゅうこうさっかのし
流行作家の死
野村 胡堂
Lisez 流行作家の死 (りゅうこうさっかのし) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 876 caractères · 28 écrans
「勇、これはどうかしたら事件かも知れないよ、御苦労だが、一と走り行って見てはくれまいか」
「オーライ」
足の勇はその上の注意は聴いて居ませんでした。千種十次郎の話を、半分は後ろ耳に聴いて、オーバーを引っ抱えたまま、サッと廊下へ――、
足で種を取るから「足の勇」と言われる位の男で、用事がありさえすれば夜中だろうが朝だろうが、疾風のように飛出すのが、この男の身上だったのです。
取って二十七になったばかり、某大学を三年前に出て足で種を採るといっても、決して昔の探訪記者と一緒に見たわけではありません。
足の勇が、渋谷の郊外の、小栗桂三郎の家へ着いたのは、それから三十分の後でした。
家の中は深夜乍ら大変な騒ぎ――
名刺を通して、「先刻電話をかけた、関東新報の記者ですが――」と言うと、老人の江藤が出て来て、直ぐ応接間へ通してくれました。
あれからの出来事を手っ取り早く言えば、主人の小栗桂三郎は、矢張り離屋の書斎の中で死んで居たのです。
「どうして新聞社の方へ先に判ったのでしょう」
いくら報道機敏でも、家の者が知らずに居るのに、密閉した離屋で主人が死んで居るのを、新聞社が先に嗅ぎ付けると言うのはあり得ないことです。