Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うかぶひこうとう

浮かぶ飛行島

海野 十三

Lisez 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 124 009 caractères · 249 écrans

Aozora Bunko

それ以後のことは、私は――私は知らんのであります」

「知らない。ふむ、そうか」

副長はさらに大勢の兵員を集めて聞いてみたがどうも分からない。

川上機関大尉が帰艦していないことは、長谷部大尉の耳にも入らずにはいなかった。

彼はすぐさま機関室へとんできた。

「川上機関大尉が帰らぬというが本当か」

それは遺憾ながら本当のことだった。

「これはけしからぬ。よし、俺がいって探してこよう」

長谷部大尉は、すぐさま艦長のところへ駈けつけて、機関大尉を探すために上陸方をねがい出でた。

すると艦長は、

「司令官にお聞きするから、暫く待て」

といった。

暫くたって、長谷部大尉は艦長によばれていってみた。嬉しや上陸許可が下りたかと思いの外、

「司令官はお許しにならぬ。誰一人も上陸はならぬといわれる。また一般にも、言葉をつつしみ、ことに飛行島の方に川上機関大尉のことを洩らすなとの厳命だ。のう、分かったろう。分かったら、そのまま引取ってくれ」

艦長は、長谷部大尉の胸中を思いやって、苦しそうにいった。

そういわれれば、下るよりほかない軍律だった。しかし長谷部大尉の肚のうちは、煮えかえるようだった。