Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うみにいくるひとびと

海に生くる人々

葉山 嘉樹

Lisez 海に生くる人々 (うみにいくるひとびと) de 葉山 嘉樹 (はやまよしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 305 caractères · 321 écrans

Aozora Bunko

それから僕は、本を読む代わりに、自分たちの生活を見つめるようになった。僕はまるで僕自身を仇敵のように白い目でにらんだんだ。工場へ五時に来てから、幾度も小便に行った。そのうちほんとうにしたかったのが幾度、あとは、とにかく場処を動きたかったからだ。倉庫番(工場の)のところまで何歩あるか、何秒かかるか、それだけをゆっくり歩くことを、なぜ職長はとがめるか、職長は労働者か、それとも何か、とそんなふうに愚の骨頂のようなことから、その他さまざまなことが、僕の頭を根限り追いまくった。

そして僕には、僕が学生であった時代が恥ずかしくなった一時代が来た。僕はそれから、性格が一変したんだ。それまでは、僕は、ほとんどだれからも愛される質だったんだ。そして近づきやすい青年だった。ところが僕が、学生時代をのろい始めると共に、職工時代をものろい始めたんだ。つまり、その『恥ずべき学生のおれを、今の職工のおれたちが養っていたし、これからも養ってやらなきゃならないんだ』と、ちょうど僕が、この正体の知れない考えにとらわれた時に、一人の職工と知り合いになったんだ。

『人間はなぜ働かねば食えないんだか知ってるか、お前』