Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいじんべっそう

海神別荘

泉 鏡花

Lisez 海神別荘 (かいじんべっそう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 689 caractères · 46 écrans

Aozora Bunko

(受取る)卓子の上へ私が投げよう。お前たち一から七まで、目に従うて順に動くが可い。さあ、集れ。

(侍女七人、いそいそと、続いて廻廊のはずれに集り、貴女は一。私は二。こう口々に楽しげに取定め、勇みて賽を待つ。)

可いか、(片手に書を持ち、片手に賽を投ぐ)――一は三、かな川へ。(侍女一人進む)二は一、品川まで。(侍女一人また進む)三は五だ、戸塚へ行け。

(かくして順々に繰返し次第に進む。第五の侍女、年最も少きが一人衆を離れて賽の目に乗り、正面突当りなる窓際に進み、他と、間隔る。公子。これより前、姿見を見詰めて、賽の目と宿の数を算え淀む。……この時、うかとしたる体に書を落す。)

まだ、誰も上らないか。

侍女一 やっと一人天竜川まで参りました。

公子 ああ、まだるっこい。賽を二つ一所に振ろうか。(手にしながら姿見に見入る。侍女等、等く其方を凝視す。)

侍女五 きゃっ。(叫ぶ。隙なし。その姿、窓の外へ裳を引いて颯と消ゆ)ああれえ。

侍女等、口々に、あれ、あれ、鮫が、鮫が、入道鮫が、と立乱れ騒ぎ狂う。

公子 入道鮫が、何、(窓に衝と寄る。)

侍女一 ああ、黒鮫が三百ばかり。

侍女二 取巻いて、群りかかって。