Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんやのしちょう

深夜の市長

海野 十三

Lisez 深夜の市長 (しんやのしちょう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 109 982 caractères · 220 écrans

Aozora Bunko

探偵小説は伊達に書いているのではないぞこの野郎と、僕はムラムラと癪にさわった。しかしそれはいい傾向とはいえなかった。「黄谷青二」がどうやら完全に浅間信十郎を征服してしまって、なにかまた大怪我をしでかしそうであった。――

果然、僕はポケットから小型の懐中電灯を取出すが早いか、サッと第三の男の身体を照らした。

「あッ――」

「あッ――」

向うとこっちと、同時に叫び声をあげた。向うはこっちの懐中電灯に驚いたのであることは疑いない。こっちが驚いたのは、怪我をしているといった第三の男が、実は、もう死にきっていることだった。顔色はすっかり青ざめ、唇の色も変り、大きな口をだらりと開き、両眼は白目を剥きだし、呼吸をしていなかった。誰が見ても一と目で、これは死んでいるなと鑑定することが出来た。その上、向うには気の毒なことだったが、このとき第三の男の身体がゴトンと下についた拍子に、身体がすこし傾いだ。そして左の背中にピカリと光るものが見えた。それは驚いたことに、相当深く肉に喰いこんでいるらしい刃物だった。多分短刀でもあろう。

ハッとして、僕は後へ飛びのいた。しかしそれはもう間に合わなかった。