Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

せいぞうとぬま

清造と沼

宮島 資夫

Lisez 清造と沼 (せいぞうとぬま) de 宮島 資夫 (みやじますけお) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 5 864 caractères · 12 écrans

Aozora Bunko

あるとき、清造は、張りそこなったうちわの裏に、あしの枯れた沼のおもてに、大きなあわの浮かんだ絵をかいてみました。それはまったく、子どものかいた無邪気な絵でした。けれどもおやじさんはそれを見ると、

「うまい、感心だ。」といって、よろこびました。そうして、「もう一枚かいてみろ。」と、今度は新しいせんすをくれました。清造はしばらく目をつぶってから、青黒くよどんだ水の上に、大きなあわがふたつぽかりと浮かんだところをかきました。

「おまえはいまにきっと名人になれる。おれが先生に頼んでやる。」

おやじさんは自分の子のことのように喜びました。そうして、おやじさんのひいきになっている、えらい絵の先生のところに清造をつれていきました。その先生は凧屋に凧を張らせて、自分でそれに絵をかいてやるのを楽しみにしている人でした。だから、おやじさんのいうことをすぐに聞いて、自分の弟子にしました。

四

それから十何年かたちました。ある日、清造が石を投げた沼のふちにりっぱな青年が立って、じっと水のおもてをながめていました。青年はやがて石を一つとって投げました。やがて大きなあわがぽかりとひとつ浮かびました。