Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

Lisez 渡良瀬川 (わたらせがわ) de 大鹿 卓 (おおしかたく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 280 528 caractères · 557 écrans

Aozora Bunko

「いつだったか大隈伯が鉱毒に不熱心だといって、田中君が鉱毒の土を新聞紙につつんできて、庭の盆栽にぶちまけたので、さすがの大隈伯も弱ったという話をきいたが」

「そうそう、あの盆栽はやはり枯れてしまったそうだ」

楢井と中島がそんな話をしていると、鉄無地の一重羽織を着た大隈が、執事に助けられながら入って来た。肱掛椅子にゆったりと納って、莞爾としながら一同の挨拶をうけた。

「どうじゃ、今度の予防命令はなかなか厳しいものじゃろう。あそこまで持って来るのが大変じゃった。ハハハ…」

大隈は一同がそろって御礼の挨拶に来たものと思いこんで、上機嫌であった。それに対して彼等はかわるがわる、去る二十九日の芝浦亭の会合で政府の処分を検討した次第を話した。従来政府は、鉱毒事件については怠慢でしかも不当の行為が多かった。例えば粉鉱採聚器などで除害の途を講じたといって、すでに多年人民を欺いてきた行跡がある。それ故、今度の命令も実効の挙否がどうであるか、処分が果して適当なものかどうか。それを調査したうえで自分たちの意見を立てて、世間にも公表するつもりである。総合してそうした意味であった。