Classiques japonais avec furigana
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Lisez 渡良瀬川 (わたらせがわ) de 大鹿 卓 (おおしかたく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 280 528 caractères · 557 écrans
官これを拒み、大臣これに面会を許さざる理由如何――これだけでございます」
それで止めるのかと思うと、なお滔々と説明をつづけた。やむにやまれぬ思いの迸りである。
「それで、大体この死人はどういう種類の人が多いかといいますれば、子供と老人がやはり多い。身体の弱いものが多いのである。壮健なる者は容易に死なないが、これももう、身体は悪くなっている。兵隊検査について見ても、兵役の義務に応ぜられる者が減ったという大事に至っているのである。さればこの請願人というものは並々の身体ではない、半病人である。この半病人の人間がでてくるものを、これをなにか飢饉年の乱暴人のごとく、常に憲法法律の保護を完全に受けている人民が、心得ちがいでドヤドヤでてくるのと同じにみなして取扱う……」
正造は、遣瀬ないというように顔をしかめた。それから淵江事件をもちだして、切々と憂傷の情を訴えつづけるのであった。
「この会期中、私は毎日一つぐらいずつ質問書をだしますが、一々演壇に登って質問演説は致しませぬ。また院外に責任を持たないという、たいそう調法な文章もございますけれども、院外において私は十分責任を持つ、大臣のことをなんといおうが、これは院内のことであるから院外に責任を持たないというごとき、かような卑劣な頭は私はないのであります。